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「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

「夢の樹が接げたなら」:言語ネタの詰まった短編集



🚀 森岡浩之『夢の樹が接げたなら』の特徴
森岡浩之さんは、大作『星界の紋章』シリーズで知られていますが、大学で国語学を専攻していた経験が、このデビュー作を含む初期の短編に色濃く反映されています。

▶言語SFの真骨頂
・表題作「夢の樹が接げたなら」:
 ・言語を脳に直接移植する技術が確立された近未来が舞台です。
 ・主人公は人工言語を設計する言語デザイナー。既存の言語とはまったく異なる構造を持つ、ある異質な言語に遭遇することで、言語が人間の認識能力や思考そのものにどう影響を与えるか、という根源的なテーマを描いています。

・「ズーク」: 登場人物の使う言語に普通名詞が一つしかないという特異な設定で、言語環境が人間の社会や行動、認知に与える影響をシビアに描き出します。

・「夜明けのテロリスト」は、創作活動すら機械に委ねられる未来を描いた作品で、ネット上では「AI時代を先取りした先見性のある短編」として高く評価されています。1999年に星雲賞短編部門を受賞し、現在の生成AIの状況を予見していたと再評価されています。

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ことばウォッチャーぴとてつとしては欠かせない作品の一つです。
話は変わるのですが、当ブログのあたためている企画に
「ことば関連エンタメ」まとめ記事
っていうのがあります。以下にリンクを貼っておきましたので興味のある方はご覧になってください。

 

p-tottei3.hatenablog.jp

 

p-tottei3.hatenablog.jp

 

p-tottei3.hatenablog.jp



年々高まっていく「ことば・言語」分野への注目がネット界でも盛り上がっているようですね。
当ブログでもこれらの記事に続くような新たなネタを仕込み中ですので
そのうちに新記事出せればいいなー、なんて思っています。


言語学者鈴木孝夫氏の評論『ものとことば』:

「ことばというものは、渾沌とした、連続的で切れ目のない素材の世界に、人間の見地から人間にとって有意義と思われるしかたで虚構の分節を与え、そして分類する働きを担っている。」