P突堤3

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

「粉瘤息子都落ち択」「本を読めなくなった人たち」「Reads」

通勤時のスキマ読書、時々未達のときもあるけれど何とか続いています。

 

異形の“『スト6』青春小説”『粉瘤息子都落ち択』なるものを読んでみました。
格ゲーあまり詳しくないけれどスト6成分は思ったよりひかえめで
(だけど昇竜拳のルビに→↓↘+Pって出てくるのおもろい)
月10万円で友人の「格ゲーの練習相手」になるという奇妙な設定で
パワハラで退職し、アパートに引きこもっている主人公の閉塞感を重々しく描くのではなく、
メルカリ出品やマウンテンデューやYoutuberなどのネット世代のジャーゴンを軽妙に混ぜこみながら
脱力感のある日常が展開していくという風変わりな小説。タイトルもだが。
「択」という言葉に格ゲーのバイブスと作者の矜持の込められた主人公の思いが載せられていて現代的でほろ苦い青春を描き出す。
素材は外連味があるけれど描いているのは正統派の純文学なんだよね。
パッと見性格診断みたいなMBTI(16Personalities)が特に断りもなく出てくるところとか
オマトゥマへーなんやかんやのテプラ文面のネットミームとかちょいちょい混ぜ込んであって今の若者の温度感ってこんな感じなのねー、ってバイブス乗ってたんだけど、
界隈ではちょっとした話題になっているモメンタム話題作なのでした。

あともう一つ読んだのが
『本を読めなくなった人たち』
タイパ第一主義の現代、もう長い文章は誰にも読まれない。
切り抜き動画もAI要約もあるのでわざわざ読みにいこうとする人はもはや贅沢な富裕層向けの娯楽になりつつある…
重要な視点が「受動性」と「能動性」。
動画はながら作業でも見れるし集中しなくても流れ込んでくる。読書は判断力、体系力、吟味力を常に問うてくる非常に負荷の高い行為なのだ。
あとは全編にわたってメディアの比較やオーラルの優位性がこれでもかと書き連ねられている。
なにしろ文章というものに対価を払うというのがバカバカしい構造などは耳が痛い。
現代人が忙しすぎるのだ。
立ち止まって考えなくてはならない。

 

 

・・・閑話休題。

読み途中でも、買っただけのところでもゆるくつぶやける読書SNS、
『Reads』を始めました。
ときどき他のユーザーの感想や購入記録などが流れてきていて面白い。
よく物理書店には思いがけない本との出会い、
「セレンディピティ」
がある、現代ではそれが失われてしまったうんぬん・・・
みたいな嘆き節があるがこうして現代のアプリというテクノロジーでちゃんと出会いの場として機能しているじゃないか。
ひっそりとやっているが読み終わった本の感想などが書ければいいな。