
■■■質問■■■
地方の疲弊について伺います。
鉄道路線が廃線になる、図書館やショッピングセンターがなくなる
などの文化拠点や生活拠点がなくなる、インフラ削減等
ユニバーサルサービスがなくなる危機感とその兆候となる各地域で起こっている事例について各個挙げてみてください。
■■■回答■■■
地方の疲弊は、鉄道廃線・図書館閉鎖・商業施設の撤退など、ユニバーサルサービス消滅の危機となる事例が全国各地で発生しています。具体的な現象や事例を下記に列挙します。
▶鉄道路線の廃線・縮小
・JR美祢線(山口県):2023年の大雨被災を機に、鉄路の復旧を断念しBRT(バス高速輸送システム)へ転換が決定。
・JR留萌本線(北海道):2026年春に廃止予定であり、代替交通網の検討が進む。石狩沼田~留萌は既に廃止され代替交通導入済み。
・JR函館本線(長万部~小樽):北海道新幹線延伸に伴い廃止が確定。バス転換とドライバー不足が課題。
・JR津軽線(蟹田~三厩):廃止確定。自治体と共同で新たなバス・タクシー網運営会社を設立予定。
・弘南鉄道大鰐線:自治体支援打ち切り危機、2025年度までの協議で廃止決定の可能性あり。
・名鉄広見線(新可児~御嵩):自治体の高額支援が継続できず廃止・バス転換が検討中。
・富山地方鉄道:複数区間で廃線検討報道あり、自治体との協議が続く。
▶図書館の閉館・縮減
・東京都清瀬市:市内図書館3館が2025年3月末で閉館決定。貸出者数伸び悩みや運営見直しが背景。
・札幌市山の手図書館:改築のため長期閉館。
・滋賀県立図書館:ウェブサイトが不正アクセス被害で一時閉鎖。通常業務は維持されるが、地域住民の利便性低下が課題となる。
・船橋市西図書館:蔵書大量廃棄事件や開館の見直し事例。
▶ショッピングセンター・百貨店の閉店
・松本パルコ(長野県松本市):2025年2月末閉店。中心市街地で38年間営業していた文化・商業拠点が消失。
・井上百貨店(長野県松本市):2025年3月閉店。施設の老朽化と運営維持困難が理由。
・丸広百貨店上尾店(埼玉県):2025年秋までに完全閉店、ショッピングセンターへ業態転換。
・ダイエー市川コルトンプラザ店(千葉県):2025年8月閉店、イオンへ転換予定。
・パントリーマルエイガレリア店(名古屋市):2025年9月閉店、食文化拠点の消失。
▶兆候と危機感
・利用者減少や人口減少、災害などが直接的な背景であり、持続可能な運営の難しさが地方社会の基盤を揺るがしている。
・代替交通・施設設置や自治体支援も限界が近づき、生活・文化拠点縮小は住民の移動・交流・学習機会の喪失に直結する。
地方のユニバーサルサービスが「現実的消失の危機」にある事例は、交通・文化・生活インフラ全般に拡大中です。