2018-01-01から1年間の記事一覧
まだまだいろいろ機能便宜を練り直しているところですが、さらなる利便性の向上のため一部キーの新設をしたいと思います。まず全体図はこうです。黄色いところが今回関係してくるところです。(画像をクリックすると別タブが開き拡大します)そしていくつか新…
先月の記事の文末名詞文においての名詞は連体修飾部を巻き込んでの一体化した叙述でした。たとえばこの文のように ・(例1)私はこの問題を徹底的に追及する決心です。 では、これまでのように 私=決心 と等価にはなっていないということを申し上げてきました…
長らく言及することを避けていた変換メカニズムの根本、ペンタクラスタキーボードにおける解析エンジンは実態としてどのように動いているのか…についてですが、なかなか至りませんでした。 ここを説明するためにまずかな漢字変換の基本的な仕組みとして代表…
今回の記事は名詞が本来の名詞以外の機能を発揮するさまざまな例についてのイントロダクションです。 [日本語の品詞体系とその周辺 村木新次郎 著 - ひつじ書房]から抜粋します。 名詞らしい名詞、あるいは典型的な名詞とは、以下の特徴を持つものであると規…
タイピング時にはミススペル・誤打鍵がつきものですがすでに先行技術ではスペルチェッカ・コレクタなどの実用化も見られます。 日本語入力における誤打鍵修正の可能性については、 未知語の復元 - 誤打鍵特性利用による語の絞り込み効果について(野田雄三 19…
IMEを長く使っていると検索窓に入力するときに数秒固まってしまいまごつくことがあります。これはIMEのせいなのか検索サイトとのやりとりによって起きている事なのか原因はよくわかりませんが未変換文字列から変換のキーを押したところで発生しているので文…
「イッヌ」…ネットを見てると時々目にする言葉ですがこれはローマ字入力だとどうやって入力すればいいのか一瞬悩んでしまいますよね。打鍵的にはiltunuやixtunuで打てばいいのですが促音の直後の文字列(子音)を2度続けてタイプするというローマ字入力特有の…
ご好評いただいている「アニソン・股旅」の番外編カテゴリですが、思ったより盛り込みたい曲が沢山あり、追記事を書くべく吟味を重ねているところですがなかなか時間が取れず思ったよりお待たせさせてしまいそうです。せっかくまとまったアニソン記事のカタ…
物事を分割することで「構造」が生まれ、推論や指示系統や相互関係などの「シナリオ」が自ずから喚起される――いきなり抽象的な話から入っていきましたが、物事の枠組みを決定するうえで、分割のスタイルというのは重要なところです。 これは言語においても多…
よく日常で目にするものですが、 来熊らいゆう・来神らいしん・帰讃きさん・来広らいこう などといった言葉はその地元の人でないと割と読めない字面かも知れません。 (それぞれ熊本・神戸・香川・広島での言い方) 二字熟語による往来表現の一覧 - Wikipedia …
ニャル子・クー子・ハス太・ニャル夫・シャンタッ君・ニョグ太・ナチャ橋・ニャル滝・イス香・アト子・クー音 …これらは名状しがたいアニメ 『這いよれ!ニャル子さん』に出てくるキャラクターの名前です。 これらは日本人一般の人名で目にするパーツや名前の…
いろいろな混成語・略語・複合語をあたっているうちにアルファベットとの混成語で個性的な事例を見つけました。 「360度写真コンテンツ提供VRサービス Q撮(きゅうと)」というものがあります。なかなか新鮮な読み方です。 これは 読み:Qと、「撮」部分のリー…
[の][の]代表変換、トランス音訓変換と立て続けに記事をUPしてきましたがこのあたりのトピックは結構ネタが出てきそうでもあり試行錯誤ももっと必要でありそうな見通しですので、独立したカテゴリとして整理していきたいと思います。 それに伴い、「ジャンル…
ここ最近の記事で単漢字変換・トランス音訓変換…と提案していってどこまで複合語・略語・造語への対応受け皿となるかを模索してきたところでしたが、 一番多様で法則性の掴めない懸案課題が眼前にはあります。それはズバリ人名です。 これは生半可な工夫では…
「まきせくりす」から牧瀬紅莉栖の「莉」を探すのに難儀せずにもってくる賢いAIだったり、覇王翔吼拳の「吼」をいきなりピンポイントでひねり出すことができるウルトラC的なインターフェイスの提案である「[の][の]代表変換」。いわゆる単漢字変換でこのよう…
名称は未定ですが、漢字変換まわりのインターフェイスであたためているアイデアがちょこちょこあります。たとえばこんなのがあります。「香薫あらびきポーク」という商品名をタイプしたいときに、「香薫」というワードが初回入力時にはどの字をあてて良いか…
まずはこの図をご覧ください。 前回に引き続いて、今回は入力モードの切り替えとその時にデフォルトで提供されるタッチ液晶の文字セットがいかように遷移していくかの詳しい挙動について解説していきたいと思います。 タッチ液晶の英アルファベット・記号・…
当ブログ開設以来、ペンタクラスタキーボードではタッチ液晶パネルを採用して日本語かな/英数アルファベットが完全分離をする…と謳ってあります。 モード移行のごちゃごちゃからくる変換行程の不具合を物理的に完全分離してしまえば、キーの数は増えますがロ…
ここのところ別口入力の「な」やコピュラ動詞「だ」「です」あるいは助詞「か」など個別パーツの検討を行ってきましたが この記事では助詞 - Wikipediaより出てきた順に助詞の列挙をしていくのを導入としましてそこから色々書き連ねていこうかと思います。 …
直近の記事で別口入力[な]や[だ]の用例・用法についてつっこんだ考察をしてきましたが今回は同様に別口入力の助詞の中から多岐にわたる用例のある「か」をクローズアップしてみたいと思います。 ペンタクラスタキーボードの基本コンセプト解説中において各種…
前回、別口入力[な]においての「[な]ら」の持て余し感やさまざまな接続について考察していきましたが今回はその議論の発端ともいうべき別口入力[だ]についていろんな角度から分析してみたいと思います。 「だ」は通常末端部に配置され叙述の収束感をともなっ…
今更気づいてしまって何なんですが、別口入力[な]に後続する仮定形「なら」の扱いについて魚の骨が喉に引っかかったような違和感がありましたので記事にしたいと思います。 今のところ基本コンセプトにおいては、別口入力[な]の用法は形容動詞の連体形-とな…
レイアウトの変更にともなってできた空き未定義キーのさや当てをめぐって6種の別口入力について考察していき、導入と補足記事も入れると計11記事にわたって検討してきた新別口入力でしたが、少し張り切りすぎたせいかどれも捨てがたく思えてきてしまい結局…
前記事で別口入力キー候補・[Ø文字マーカー]の細かな挙動について補足考察をしてきましたがそこではおさまりきらなかったトピック、以前提案した別口入力候補[た][い][し]のそれぞれについて、 [た]は過去形の装定、[い]は形容詞の装定、[し]は動詞の連用中…
補足というにはおこがましい(かもしれない)のですがとりあえず雑記です。 内容もとびとびでまとまりのないものではありますが、別口入力キー候補で提案した[Ø文字マーカー]に関していくつか感じた考察点について述べていきたいかと思います。 Ø文字マーカー…
先記事で検討していた別口入力「Ø文字マーカー」の解説中で動詞や形容詞の装定について触れましたが、 いくつかの古語においては活用形が連体形なのかはっきりしないものがあったりそもそも品詞がどうも違うらしそうなものもあったりしたので それらについて…
今まで何回かにわたって検討してきた新別口入力の考察ですが、有力な機能語・接尾辞などについてはひととおり触れ議論も一巡してきたかなと思っております。 特徴としましてはこれらの候補は単に区切りマーカーや機能語マーカーの基点というばかりではなく変…
主に形容詞などに接続する接尾辞[さ][み][げ]をアソートにして新たな別口入力の採用検討候補とする…の考察を進めていっているところですが、ペンタクラスタキーボードの基本ギミック「三属性の変換」では接頭辞・接尾辞がらみの変換は属性ハがすでに受け持っ…
「でにをは」などの助詞、あるいは形容動詞の活用語尾「だ、な」、そして「でs」やル形動詞の「○R/×r」などの区切りマーカー/機能語配置マーカーとして提案してきた別口入力ですが、 細かい点では文法上も表記上も一種独特のはたらきをする部品もあったりし…
先日番外編と銘打ってアニソン特集の記事を投下しましたがここ数日多少は見に来て下さる訪問者の方がいて胸をなでおろしていました。読みに来て下さった方、当ブログ[P突堤2]本来の日本語入力に興味を持って下さった方々どうもありがとうございました。が、…