変換三属性+通常変換のシステム考察
接頭語「お」は日本語の敬語体系に属しており、尊敬語、謙譲語、美化語に関係している、とありますがありふれているようで実は特殊な接頭辞「お」は、三属性変換のハ万の変換においてもとりわけ異彩を放つ存在であります。大体の接頭辞においては頻出する「…
「大学卒業したら一緒に相撲」みたいに文を締めようと思っているところにいきなり名詞の「相撲」が飛び込んでくると面喰った気分になってしまいます。この斜め上の誤変換は文の収束部(おそらく用言)で体言がきてしまうと急に特定性・話題を帯びたものが展開…
漢語由来の熟語には「した」「させてもらった」「された」などとつながりサ変動詞(とその変化形)を形成するものが数多くありますが、「をする」「になる」「となる」「である」のように助詞をはさんで基本動詞と連語をなすものもそれらの延長上に関連するも…
ニャル子・クー子・ハス太・ニャル夫・シャンタッ君・ニョグ太・ナチャ橋・ニャル滝・イス香・アト子・クー音 …これらは名状しがたいアニメ 『這いよれ!ニャル子さん』に出てくるキャラクターの名前です。 これらは日本人一般の人名で目にするパーツや名前の…
三属性変換では目安として名詞/動詞などの品詞から属性の所属が決まっているようですが、これは厳密なものではなくケースバイケースで属性が思惑どおりでないことがあります。たとえば、隅(すみ)と角(かど)のように、すみ-炭/墨/須美/須見/鷲見:属性イ、済…
「フルに」「ワイドな」「ムリだ」のようにでにをは要素を含む語句をカナキーで変換したときは助詞部分・活用語尾部分・助動詞部分の「に」「な」「だ」には無干渉で作用しその前要素のワード部分だけがカタカナに変化するインターフェイスを以前説明してき…
「遊び」や「読み」のように、動詞の連用形がそのまま名詞として使われるタイプの言葉があります。このように元は別の品詞であったものが名詞に転じたものを転成名詞と呼びます。 大体は動詞から転成したものが多いのですが、「近く」「遅く」のように同じく…
三属性変換は兎角例外が多くてその取扱いが難しいものであります。その弊害が顕著に顕れるものとして属性の割り振りで品詞の整合性がとれないケースがまま見られます。手近な例で動詞まわりの変換例をあげてみると(例1)属性イ:捨て石/属性ロ:ステイしのよ…
毎度読みにくい文章で本当にすみません(^^; 前回にUPした記事において誤変換例をいろいろ検討した際に、論旨に沿わず横道に逸れそうなためあえて挙げなかった語句・文例にスポットを当ててとりあげてみたいと思います。 せっかく議論の材料になりそうなのに…
通常変換の誤変換抑止力 - P突堤3でも少し触れましたが、語形変化、助動詞、補助動詞、助詞の介在などによりさまざまに派生した文末表現のかな漢字変換を通常変換によって対応するという記事であまりうまくまとめられずに消化不良気味だったので、論点を整理…
前2記事で同訓異字の使い分けに第三の属性を有効に活用して使い分ける例をあげましたが、これらは聞く/聴くのような同根の語の派生的な異字を使い分けるのには向いていないことがわかります。 しかしながら認識・構造の変化に着目して”通機的”という特徴から…
別口入力の導入によって、助詞に関してはぎなた読みのような区切り間違いによる誤変換はほぼ解決したとは思いますが、三属性変換の解釈の違いのエラー要因はさまざまありいくつか誤変換の例文をあたってその傾向を考察してみました。 公式の比較例のほかに笑…
~すること、そういうものだ…などのように事、物と漢字にはあえてせずにすっきりみせようとする意識がはたらく例が日本語文章の中には多く見られます。 ペンタクラスタキーボードではそういった意図を反映させるために[通常変換]を活用していきたいと思いま…
三属性変換は便利な考え方ですが使い分けたい同音異義語のタイプによって期待できる変換に向き・不向きがあってその役割というか位置づけを今一度確認する必要があると思います。 例えばのような同音異義語ですと 加算…属性ロ(用言全般・サ変名詞) 貸さん…通…