2025年8月29日(金)から吉岡里帆・水上恒司 W主演で
映画『九龍ジェネリックロマンス』実写版
ついに劇場公開されましたね~
舞台は、懐かしさ溢れる街・九龍城砦の不動産屋。
チャイナドレス姿の場面カットなども期待感を増幅させますねぇ。
みなとみらい線の元町・中華街の駅構内もこんな広告で盛り上がっていたのですよ(画像ちょっと古いのですが)

そんなこんなで2025年春アニメの中でも際立っていた『九龍ジェネリックロマンス』。
なのですが、どこかレトロチックな絵柄とラブロマンスとSFの融合したアンビバレントな世界観にすっかり引き込まれてしまったのですよ。
中でも主人公:鯨井令子が"本音で話せる数少ない友人"として屈託のない朗らかさと、母との葛藤と自己存在との苦悩に深く揺れる奥行きの深いキャラクター
楊明(ようめい)というキャラクターが作中で親友・れこぽんとおいしそうに、ご機嫌な笑顔で食堂でほおばるシーンが本当にうまそうで
湯気が上るようなジューシーな一皿、
「香港レモンチキン」
にすっかり心を奪われてしまいました。
たしか6月ごろだったと思うのですが、ちょうど飲み会の誘いがあって、いつもは友人のチョイスのお店でお任せだったのですが
ここは九龍GR熱が冷めやらぬ状態だったので、珍しく自分からお店を指定して、いろいろネットでリサーチして
「香港レモンチキン」
の食べれるお店という事で中華街のお店をご提案、のち予約したわけなのですよ。
そのお店の名は
「福龍酒家」。

朱雀門(南門)のすぐ近く、南門シルクロード沿いにあります。
店内は10卓ほどのテーブル席と個室、キッズルームを備え、家族連れにも配慮した構造です。
私たちが来店したときにはいうほど子供が騒がしいという事もなく、ゆったりと食事を楽しむことができました。
でもここでおことわりを入れますと、友人との会食でレモンチキンの写真は撮れたんですけれど
食べるのに夢中でその他の料理の写真をすっかり忘れてしまっていたので
後日ひとりでディナーを食べに行ってその時に取りこぼしていたメニューを再度注文していろいろ二度手間で素材をGetしたのですよ。
と、いうわけで構成の都合上レモンチキンを最後にもっていきたいので
時系列は前後しますが
前菜→希少メニュー→メインディッシュ(レモンチキン)
の順番でお送りしたいと思います。
オーダーの仕方は食べログの特選コース4268円(税込)に単品でプラスしてレモンチキンとか数皿を別途注文、の方式で注文しました。
レモンチキンはレギュラーメニューにないので、できれば前もって予約時に伝えておいたほうがいいでしょう。
まず前菜。

ホタテの冷菜ニンニクソースかけ
なんか中華というよりも和風?のカルパッチョみたいでさっぱりとした中ににんにくのパンチもあり、すごく口当たりのよい一品でした。
つぎに希少メニュー。

大良炒鮮奶(カニ肉と生クリームの炒め)
ダイリョンチャウシンナイと発音しなくても「牛乳と卵白の炒め物」で通じます。
珍しいミルクの中華です。
一人めしだったのでちょっと濃厚すぎて結構胃にくるけれど、ふわふわの卵白とホワイトソースの滑らかさは一見の価値がありますよ。
料理人の腕前が試されるような技巧的な調理らしいので、ちょっと親父さんにプレッシャーかけてしまっていたらスイマセン。
福龍酒家さんは店名物の「福建焼きそば」があることから、福建料理も一部楽しめます。
基本は広東料理ですが、「本格中華専門店」を名乗り、福建や北京など他の地方の定番料理も用意されています。
「大良炒鮮奶(だいりょう・チャオ・シェンナイ)」は、中国・広東省佛山市順徳区大良鎮の伝統的な郷土料理です。
その名の通り、「大良」で生まれた料理で、順徳料理(広東料理の一派)の代表格とも言われています。
横浜中華街の中でもこの料理が食べられるお店は数えるほどしかありません。
そして最後はメインディッシュ。

西檸雞(レモンチキン)。
九龍ジェネリックロマンスとシンクロするような輝く香港レモンチキン。
歯ごたえがシャコシャコのカリじゅわでレモンのたれもシロップ状でありながらもほんのり優しい甘さで
ちゃんとレモンが酸っぱ酸っぱしている…!?コントラストじゃなくてフュージョンって感じの、いやぁ完成度高いよこれは。
衣が至高なんだよね。鶏肉をここまで活かすのはこの調理法がベストだね。
なんていうかからあげにレモンかけます、とかいうのとは全くの別次元ですよ。
新たな味覚の扉が開かれます。

楊明も大喜び。
さてと、たらふく食ったところで食事を済ませてしばしクールダウン。
夕涼みの心地よさに吹かれながら、ちょっと散歩してこの店舗の南門シルクロードを歩いてすぐ近くの
媽祖廟(まそびょう)に足をのばしてみました。
海の守り神・媽祖を祭る廟で、航海や漁業の守護神として、海洋を守る道教の女神だそうです。
当ブログの名称
「P突堤3」
にもゆかりというか守護があればいいなという事でお参りさせてもらいました。
横浜中華街にお越しになった際には、ぜひこちらにも立ち寄ってみてください。
そんなわけで九龍ジェネリックロマンスの「アニメめし」グルメレポートでした。