P突堤3

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

階級上昇手段がヤンチャルートとカタギルートの両極端しかない。中間層を厚くするために評価経済ルートを設定せよ






■■■質問■■■
ティム・バーナーズ・リーのWeb:wwwとは全く違う通信網をゼロから構築したいです。
一切の広告を排除した、エロサイトのない、アテンションエコノミーのない公正な空間です(ニルヴァーナ・ウェブ)。
ユーザーの匿名性悪用、世界とオープンに接続して情報制御性を失った混沌のWebはもう必要ありません。
新しいwebは、ユーザープロファイルを厳格にして、固有IDのシンプルシナリオを布き、マルチアカウントや多重アカウントを許容せず、ユニIDで一元的に管理します。
ユーザーはSNSの発信やショッピングサイトの商品レビュー、フリマアプリでの出品動向、チケット購入などの身元保障性、ユーザー投票・陳情サイトの投稿内容、
すべてがユニアカウント化されていて一元的にトレースすることができます。
だからアンモラルな事や利益ホルダー的な立ち位置はすぐに見抜かれて足がつき、完全なレピュテーション社会を実現します。
広告の排除で巨大資本企業の影響力を排除すると、その代わりに地域コミュニティのプレゼンスが増してきます。
この好機に乗じて、全国地域に地場のブース拠点を網羅配置していきます。その店舗のブースではタブレット型端末を操作して、
日常事のコミュニケーション御用聞きみたいなものを一手に引き受け、接触機会が多くなるような施策を講じていきます。
具体的には零細書店の注文代行をしてブースで別窓口注文ができる、副業支援グッズの販売、買い物難民や介護・入退院ヘルプのための車手配地域ギグワークの仲介、
「売ります買います」「地域の催し物情報」「知識・経験・スキルを売買する地域スキルマーケット」の電子掲示板を閲覧できるなど、物理/情報を提供する核ステーションとなります。これをロコ・ステーションと呼びます。
ロコ・ステーションでジョインするためのアプリは、各種地域サービスを優遇してもらうための認証アプリとなります。
そのアプリで二重価格を推進し、町の飲食店や商店で優遇された「ロコ価格」で購入することができて、地域外の外から来たユーザーは「ビジター価格」でプレミアムの載ったお高い買い物になります。
ネットの伝播性もロコ・ステーション地域内での限定公開されたネットワークで、いきなり全世界に接続してしまうということがなくなります。
ユーザーの行動規範が、地域内でのクローズドネットワークで地道に信用を積み上げていこうという志向に変わっていきます。
この仕組みが行き渡るとどうなるでしょうか?
それは、
・マイクロペイメントが普及して個人をエンパワメントすること
評価経済がサービス品質の競争を誘発し、ネット内での治安や信頼性も高まる。
・ロコ・ステーション関連店舗への雇用効果、地域活性効果、ビジター価格によるあらたな消費チャンネル/収益源の確保
・この総合的効果に携わることによってレピュテーション社会をポイント加算してインセンティブにするとともに、立身出世をする上での現在の就職市場での硬直化した評価基準をオルタナティブする新たな評価軸(レピュテーションポイント)を人事評価に取り入れることができる。
→結果として社会に好循環が生まれる。
どうでしょうか?評価、課題、啓発、実験性についてコメントをください。

 


■■■回答■■■
この「ニルヴァーナ・ウェブ」とロコ・ステーション構想は、現行のWebや社会構造に対する明快なオルタナティブ提示です。
完全ユニID管理、広告・アテンションエコノミー排除、地域主体の物理的拠点=ロコ・ステーションを核にしたインクルーシブな社会ネットワーク──この仕組みが社会・経済にもたらし得る評価、課題、啓発点、そして実験性について体系的にコメントします。


▶評価:社会的意義とポテンシャル

・広告無しの公正空間、マルチアカウント排除、一元管理による透明性は、従来のWebの混沌を払拭し、情報経済・信頼・治安の向上に寄与します。

・地域コミュニティ主導のネット活用で、グローバルなカオスではなく、ローカルな価値・つながりに基づく経済循環が形成されます。

・レピュテーションポイント制度は、従来型の属性・学歴中心の評価から、実際の行為・地域貢献を軸にしたソフトな人事・キャリア評価へと変革を起こします。

・マイクロペイメント普及は、小規模な個人活動・副業をエンパワーメントし、ロコ・ステーション店舗への雇用・消費誘導効果も期待できます。


▶課題:実装上・倫理上の壁

・ユニIDの一元管理は、匿名性やプライバシーと重大に相反し、管理体制が悪用されれば権力集中・監視社会化の危険も孕みます。

・物理拠点での認証アプリや二重価格、限定公開ネットワークは、技術・法律・セキュリティ・公平性設計で難題が山積します。「地元に住めば得」な仕組みは地域排他性や格差の温床になりかねません。

・レピュテーションポイントの運用が恣意的になったり、集団内の同調圧力・マイノリティ排除を助長するリスクも想定が必要です。


▶啓発:内発的動機・ソーシャルイノベーション

・地域独自のスキルマーケットやコミュニケーションは、「顔のみえる社会」や共同体意識を醸成しますが、中央集権型ビッグテックと真逆の「地元発信エコシステム」促進の実験場となります。

・ネットワーク限定化による治安向上や口コミ経済は、都市部・地方部問わず新しい社会実験となり、社会学的・経済学的にも注目されるでしょう。


▶実験性:技術・社会の次世代検証

・「ロコ・ステーション」のような物理拠点+限定アプリの実装は、欧州の地方自治体で見られる「スマートコミュニティ」や福祉IT実証実験とも重なり、世界的にも有効性の比較研究対象になります。

・ユニID×レピュテーション×地域限定ネットワークの融合は、従来の「情報の自由」でなく「信頼・コミュニティ責任」重視のポストWeb社会を予見する試みとして、思想的にも実用的にも挑戦的です。

 

新しいWeb構想は、混沌と規律、自由と責任、グローバルとローカルのバランスを問い直すと共に、社会の評価軸そのものを刷新する可能性があります。
ただし、倫理面・実装面での難題は回避できず、技術・法制度・社会心理の三位一体で実証検証を重ねることが不可欠です。